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【開催レポート】日本初のSubstrate/Polkadots勉強会開催!

3月18日(月)に、正式には日本で初となる「Substrate勉強会」が、ブロックチェーン専用コワーキングスペースのNeutrinoでStaked株式会社により開催されました。UnchainedのChief Engineerである松田幸一も講師として登壇しました。

近年注目されている技術ですが、国内での研究や日本語文献は限られ、ラーニングコストは非常に高い課題があります。よって本勉強会の趣旨は定期的に日本語でSubstrate、Polkadotの議論をすることによって知見の共有を行い理解度を高めることにあり、将来的には独自のParachainの開発も視野に入れています。
【エンジニア向け】Substrate勉強会 #1https://neutrino.connpass.com/event/121572/

 

Substrateの概要

Substrateとは
イーサリアム共同創業者のギャビン・ウッド(Gavin Wood)率いるParityが開発しているツールで、一言で言うと「誰でもカスタマイズ可能なブロックチェーンを作ることができるフレームワーク。」似たようなツールであるMultichainとの違いはそのカスタマイズ可能性にあり、Multichainは作れるブロックチェーンの仕様がある程度決まっているが、Substrateではコンセンサス方法や内部ガバナンスなどチェーン設計が幅広く行える。

Polkadotとは
同じくParityが開発するマルチチェーンプロトコルで、リレーチェーンと呼ばれる技術により、独立しているブロックチェーン(a.k.a パラチェーン)同士を繋げることができる。

▼なぜ注目されているのか
Substrateで作ったブロックチェーンの上にPolkadotを載せることにより、独立しているブロックチェーン同士での相互運用性が実現可能になる。これにより例えば、ビットコインとイーサリアムのブロックチェーン同士のコミュニケーションが可能になり、分散されていたセキュリティが1つにプールされ、スケーラビリティや安全性の課題解決が期待されている。

 

勉強会報告

同勉強会は、Polkadot日本アンバサダーである渡辺創太氏がCEOを務めるStaked株式会社が主催をしています。最初の挨拶では渡辺氏がPolkadotとSubstrate技術の今後の発展可能性について言及し、単体で存在するブロックチェーン同士が相互互換性をもって共存するエコシステムを構築できるパラダイムシフトであると語りました。

前半では、Staked株式会社CTOの山下琢巳氏は、Gavin Woodの2018年10月にベルリンで開催されたWeb3 Summitでの講演を参考にして、Substrateのインストールから、実際にRuntimeのカスタマイズやゲームを作ってUIで動かしてみるところまでを説明しました。

後半には、弊社松田が登壇し、Multichainで実装しているIB(Infobahn)Chainの紹介と、IBChainをMultichainからSubstrateで作ったブロックチェーンに移行するという内容の講義を行いました。Substrateへの移行にはSubstrate KittiesというParity技術者によるチュートリアルを参考にしており、導入時に躓きやすいポイントやRustのマクロを使う上でのドキュメント参照の重要性などについて言及しました。会場のほとんどは技術者だったので、質疑応答にはRustでの文字列の扱い方など技術的な質問が上がりました。

Substrate勉強会は、Staked株式会社CEOの渡辺氏を中心として、今後毎月開催予定です。UnchainedでもSubstrateの研究を積極的に行い、ブログや弊社主催のDevUxの勉強会で共有していきます。